「ふるえ」について
「ふるえ」について
ふるえは、医学的に「振戦(しんせん)」と呼ばれます。振戦は、意思に関係なく体が動いてしまう症状(不随意運動)の一つで、筋肉が反復して規則的、律動的に収縮するために生じます。振戦には、以下のような種類があります。
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生理的振戦
極度の緊張や怖い思いをしたとき、寒い時、物を持った際に力んでふるえるなど日常的によくみられます。このように原因が明確なものは心配する必要はありません。 -
安静時振戦
安静にして力が抜けているときにふるえが出ます。逆に、動作をすることでふるえは軽減します。 -
姿勢時振戦
手を挙げて一定の姿勢を保っているときにふるえがみられます。
新聞を読んだり、コップを持ち上げた状態の時などにみられやすいです。 -
運動時振戦
手を動かすときなど、動作時に生じるふるえで、動作が終わるとふるえが止まります。コップで水をのむときであれば、コップをもって動かしているときに震え、口に届くと治まるといった症状です。 -
企図振戦
動作によっておこるふるえで、目標物に近づくと余計にふるえが強くなり、目標物に達した後もその姿勢を保つとふるえが持続します。
上記のように、「ふるえ」といっても様々なふるえ方があり、原因疾患によって、ふるえの特徴が異なります。また、ふるえの原因疾患によって、治療法も異なります。
「このふるえはもしかしたら・・」
心当たりのある方は、「ふるえ」の自己チェックを行ってみましょう。